ごあいさつ
お知らせ
骨盤底筋体操についての新しい論文報告が、BMJという雑誌に掲載されておりました(こちら)。
私たちの研究でも骨盤底筋体操を導入しておりますが、なかなか上手に体操をしていただくことが難しいです。その理由の一つが、「骨盤底筋を鍛えているか、分からない」からだと思います。
体操で骨盤底筋が動いているかどうか確認するため、筋電図を使って確認することもあります。今回の論文はその効果を、かなり洗練された計画のもと検証しております。
対象参加者が過活動膀胱ではなく、腹圧性尿失禁(咳やくしゃみをすると尿が漏れる)と混合性尿失禁(腹圧性と切迫性を併せ持つ)です。
対象を「介入群:筋電図+骨盤底筋体操」、「対照群:骨盤底筋体操のみ」に分けて16週間の治療を行い、最終的には24ヶ月後の症状を両群で比較しました。
結果は両群とも効果はありましたが、群間差を認めませんでした。
つまり、筋電図を行っても骨盤底筋体操の効果が改善するとは言えませんでした。
逆にいうと、筋電図無しの骨盤底筋体操も、十分に効果があることを意味するかもしれません。
非常に綿密な計画のもと解析された、素晴らしい論文でした。
今年の第20回日本認知療法・認知行動療法学会のシンポジウム「身体疾患のCBT」で、本研究について発表することが決まりました!
泌尿器領域では新しい考え方の導入であり、専門の先生方からも色々なご意見をいただき、勉強できればと考えております。
このような機会を与えていただき、学会関係者の方々に、とても感謝しております。
素晴らしい学会になることを、祈念しております!
学会ホームページはこちら。
先週に続き、本日は京都市の左京老人福祉センターにて、過活動膀胱のお話をさせていただきました。
20人近くの方々に、ご参加いただきました。
本日も多くの質問もいただきました。
一部定員オーバーで、ご参加できなかった方もいらっしゃるようでした。
皆様にとって、関心のあるテーマなのだと、実感してます。
ご参加いただいた皆様、施設を使用させていただいた左京老人福祉センターの皆様、ありがとうございました。
京都市の東山老人福祉センターにて、過活動膀胱の一般的なお話をさせていただきました。
実際に質問票に答えていただき、皆で骨盤底筋体操を実践していただきました。
皆様興味を持って聴いていただき、非常に多くの質問もいただきました。
またこのような機会でお話させていただき、病気について関心を持っていただければと思います。
ご参加いただいた皆様、施設を使用させていただいた東山老人福祉センターの皆様、ありがとうございました。